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キイロサナエと思われるトンボの羽化を観察した(千葉県白井市にて)
なぜキイロサナエか?
毎年キイロサナエが羽化するという小川で、B蜻蛉研究所の方が前日にも観察して同定したと聞いた。
キイロサナエの撮影:2020年5月15日 印西にて


水面から胸を出しでいるヤゴ

そろそろ呼吸を始めたのだろうか?
気のせいか背中が膨らんでいるような気がする


背中がわれていよいよ幼虫が現れてきた


 かなり出てきた、静止期! 直立型で羽化

羽化の静止期の様子が観察できる。残念にも横から撮影してないが、成虫が出てくるときにまさに直立している様子。
これは直立型というそうだ。背中に4本の棒状のようなのがみえる。これは畳まれた4枚の羽根。
羽化にはもう一つの倒垂型があり腹部がまだ出てない状態でひっくり返るような姿勢で静止します。
直立型では、イトトンボ、カワトンボ、サナエトンボなどとの事。


腹部も完全に抜き取った

腹部を完全に抜き取り畳まれた羽も伸びてきた


別の個体であるが 更に羽が伸びてきた



腹部の伸びーー羽とほぼ同じ長さ



更に腹部が伸びてきた

直立型のトンボの羽化過程では、重力を利用しないで羽や腹部を伸ばしています。
(参考:ヤンマ科やトンボ科の倒垂型では、重力に逆らわずに垂れ下げて伸ばしていきます。)


まだまだ腹部が伸びる

もう少し伸びると羽化が終わり
羽を広げたところの写真を撮りたいと思っていたが、他の個体を見ていた時に、近くの林の方に飛んで行ってしまった。
 羽を広げたらすぐ飛んでいくのだろうか。


脱皮後の抜殻(別の個体)

この個体はキイロサナエの抜殻だろうか?観察したキイロサナエはの羽化現場は全て水面すれすれの場所だったが、写真の抜殻は完全に水面の上。


参考:倒垂型のカトリヤンマとオオアオイトトンボ

 

いずれも羽化中の写真で、共に鉛直下向きに羽や腹部を伸ばしている。(2020年7月10日撮影、車方にて)

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